COBAIN モンタージュ・オブ・ヘック




ブロ友さんたちが記事にしていて知り
1週間限定上映で料金2200円と高めではあるけど
自分としては
2200円分の価値はあったと思いました


お客さんはライヴを見に来たかのようなロック好きっぽい姿の人が
開場前から並んでるのにはびっくりした@@;
年齢層は20代~40代かなぁ

NIRVANAはリアルタイムで好きだったけれど
昔から浅く広く~な聴き方をしていたのもあり
カート・コバーンの人物像っていうのはよく知らなかった^^;

驚いたのは残された遺品に
アート作品(半分落書き的な?)が多かったこと
音楽だけじゃなく絵や工作などの表現もしていたのは知らなかった

言葉にできないような思いを絵や図を通して
知ることが出来たのはよい体験でした


彼は「自分を表現せずにはいられない衝動」
が物凄く強かったんだなぁと


先日「Mommy」というADHDの少年が苦悩する映画を観まして
イムリーというか、重なるところが多かった
カートも子供のころ同じ診断を医師から受けたそうだ

そして両親の離婚が切欠でカートの人生は変化していきます
問題行動を起こす少年は手に負えず
彼なりにサインを出していたんだろうけれどね・・・)
家族からも遠ざけられ、親戚を転々とした

どこへ行っても疎外感があり
親も含め世の中全員を敵のように感じていたのかも?


そういう状態の中で
何か自分を表現せずにはいられない衝動がより強くなった

音楽はその手段であって
もしかしたら偶然観たメルヴィンズのライヴで衝撃を受けなかったら
一歩違えば
それは芸術とか?別のものだったかも?とも少し思った私でした

↓ 娘とコートニーと監督

カート・コバーンの娘も言っていますが
「私たちは死んだ人を評価しすぎるわよね」

でも、この映画はカートをかっこよく見せようとはせず
なるべく生身の姿を露骨に見せる姿勢が見て取れます
後半は麻薬中毒が進行した痛々しい姿も映像で流したのは驚きでした


「彼は嘘をつくのが苦手で不器用で正直に表現することしかできなかった
だから、この映画はいいところも悪いところもそのまま見せようとした」
監督がカートに寄り添い、その思いを尊重したのですね


良くも悪くも何かと注目されがちなミュージシャン
カート・コバーンのそのままの姿を近くで観ているかのような
ドキュメンタリーでした






映画の流れとは違う話ですが
インタビューの映像でカートがあまり話さないのに対し
カート以外のメンバー2人の明るいこと
この2人に救われるところがあったんだろうなぁ