『あん』


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恥ずかしながら、当初それほど気に留めていなかったのですが
ブロ友さんの記事がきっかけで観にいきました。
ドリアン助川さん原作、川瀬直美監督『あん』
自分が好きなタイプの人間ドラマで、いい映画でした。

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すこーしネタばれ風に書いてしまいますのでこれから観る方すみません。

メインの登場人物3人はそれぞれに苦しい立場に身をおかれているのですがやはり樹木希林さん演じる(素晴らしい演技です!)徳江さんが元ハンセン病患者のため長い年月隔離されてきたことを知っていくにつれ深い悲しみに襲われます。
「一度でいいから働いてみたかったのよね」という重い言葉。
隔離され、身を隠し、あまり表に出てくることがないため、私たちみたいに普通に暮らしている者はハンセン病の人と関わることはほぼありません。ハンセン病に対する偏見はまだ続いているのでしょうか。人の噂っておそろしいです。間違った知識にさらに尾ひれ背びれがついて・・・。
どら焼き屋のオーナーの妻が除菌スプレーをするところなんか、グサッと来るものがありました。

ハンセン病に限らず、政治でも世界情勢でもそうですが
”知らないこと””間違った知識”って怖い。

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ただこのお話は重い題材は扱っているものの
生きる意味が最大のテーマ。

いわば、かごの中の”鳥”である登場人物たちは
かごを自由に行き来できる鳥だったことに気づくのでしょうか?
とても力強くて勇気付けられる作品に涙しました。


で、、、やっぱりおいしいどらやきが食べたくなりました(^○^#)


https://youtu.be/t4OhrkllRsM