シェイプ・オブ・ウォーター



大人な『スプラッシュ』?マイノリティな『美女と野獣』?
実験台にされそうになる半魚人と人間の恋の話です。

R15指定だけあって、
グロいシーンやエロな
「そこは秘めておいてください」というところまで見せますが
よくアカデミー賞にノミネートされたなぁ(^^;)


人間じゃないものとの恋。
これまでと違うのは主人公が若い美女ではなく
地味な中年のハンデをもった掃除婦
半魚人は急にカッコイイ紳士に変身したりもしない

ファンタジーということですが、何だかリアルです^^;

また主人公のとある計画に協力する人達がマイノリティというところも
ポイントではないでしょうか
ゲイの同居人、黒人の掃除婦の同僚など
独裁者的な強者に対抗する大作戦にスカッとします!
多くのメタファーが含まれているかと思います。


他にも、美術的に深緑と青を基調とした色合いの映像美が
素晴らしいなと思いました。


部屋もなんとなく湿気が漂うような世界観↑
このヌメヌメとした質感の映像美と世界が
半魚人のビジュアルともマッチしていて魅かれました。
(映像美重視する人なので私的に大事なポイントです)


卵を渡すところから始まる二人。。。
半魚人の前では主人公の声が出ないハンデも、ハンデではないのです。
ありのままを見てくれるところから
段々と半魚人と心が繋がる主人公。

ハンデは見方を変えたらハンデじゃない。
私たちは人と違うことに怯えすぎてはいないだろうか。。。
愛の本質を問うとともに、そんなことを考えさせられます。

半魚人と恋愛、、、まさかねと観る前は半信半疑の私でしたが

言葉のない二人の意思疎通、やりとりを見ていたら
ほほえましく、、なんだか半魚人にも愛着が湧いてきて
ドキドキしましたよ。

特異な表現でみせる、愛に満ちた映画でした


皆さん、いつもありがとうございます

 

(追記)
アカデミー作品賞は個人的には「スリービルボード」と思っていたけど
この「シェイプ・オブ・ウォーター」になりましたね。
おめでとうございます